トレーラーハウスは、一般的に20〜30年が寿命といわれています。ただし、この年数はトレーラーハウスを設置する土地の環境や機構、構造などに加えて、メンテナンス状況などによって大きく関わってきます。
「なぜトレーラーハウスのメンテナンスが必要なのか」という点ですが、そもそもトレーラハウスは屋外に設置するものであり、風や雨、紫外線の影響を受けることで劣化が進んでしまうため。また、トレーラハウスは住宅と車両の両面を持っていることから、メンテナンスを行っていない場合には快適性がどんどん失われる可能性が高くなっていきます。そうなると、断熱性など性能の低下によって夏は暑い状態、冬は寒い状態で暮らす必要が出てきます。
このような理由から、トレーラーハウスを長期的に使用する場合には定期点検を欠かさずに行う必要があるといえます。
まず、トレーラーハウスも外壁や塗装のメンテナンスが必要となります。例えば外壁の塗装が剥がれている場合には塗り直しが必要です。外壁の塗り直し頻度の目安は5〜10年とされていますので参考にしてみてください。
また、外壁のシーリングも重要なメンテナンス項目とされています。これは、外壁材同士の隙間やひび割れ、窓枠のフチなどに「コーキング剤」と呼ばれる液体を注入して、隙間を埋めることを指します。もしシーリングが劣化しているのをそのままにした場合、断熱性の低下につながり、外気温の影響を受けやすくなるために快適性が失われてしまいます。
そのほか、外壁や屋根のサビを防ぐ加工もメンテナンス項目として欠かせません。上記でもご説明している通り、トレーラーハウスは屋外に設置するために雨風に晒されます。サビが発生してしまうと、その部分が脆くなり穴が空いてしまう可能性もあり、サビを防ぐメンテナンスを行うことも大切であるといえます。
ナンバー付きのトレーラーハウスの場合には、タイヤや足回りの点検も重要です。定期的に点検が必要なものとしては、タイヤの空気圧やタイヤの劣化が起こっていないか、タイヤにひび割れが起きていないかといった点が挙げられます。
また、「シャーシ」と呼ばれているトレーラーハウスの土台部分も点検すべき項目です。ここは数年に1度の頻度で問題ありませんが、この部分のサビ止めや塗装によって劣化のスピードを遅らせることができます。
トレーラーハウスの快適性を保つためには、内装設備の確認も必要となります。例えば、キッチンや水回りが問題なく使えるかどうかは快適性に関わってきますので、水漏れなどが発生していないかは定期的に確認します。
また、トレーラーハウスの内部に結露が発生していないかという点や断熱効果もチェックしておくことで、引き続き快適に過ごせるはずです。ここでは定期的な換気や、湿気がトレーラーハウス内にたまらないように対策を行っておくことも大切なポイントといえます。例えば壁紙やカーペットなどが劣化していないかという部分も気をつけておきたいところ。劣化しているものを放置しておくと、床材との間にカビが発生したり腐敗してしまったりする可能性も考えられられるため、注意が必要です。
トレーラーハウスの場合、電気や給排水設備の確認も大切なポイントとなります。例えば、配線や水道管が劣化していないか確認し、問題があれば交換をすることが必要です。また、パッキンなどの消耗部品についてもチェックしてください。
さらに、寒い地域では冬場の凍結にも注意する必要があります。あらかじめ凍結対策を行っておくことで、寒い時期の作動不良や漏水などのトラブルを未然に防げるようになります。
メンテナンスの頻度は、トレーラーハウスのどの部分かによって異なってきます。例えば外装であれば5〜10年、内装であれば1〜2年、タイヤの場合は2〜5年が目安となります。ただし、これらの年数よりも早い段階で劣化が生じてくる可能性もありますので、点検を欠かさず、気になる部分が出てきたら早めに対応するようにしてください。
またメンテナンスの費用の目安は、年間5〜15万円ほどとされています。この金額は、自分で管理するか業者に依頼するかによって異なってきます。
メンテナンスを行おうとする場合には、DIYが可能な部分と業者に頼む部分に分かれます。
DIY可能な作業としてあげられるものは、掃除やコーキング、塗装などが挙げられます。また、業者への依頼が必要な作業としては、電気関係や構造の補修が必要な場合などが考えられます。
このようなメンテナンスは定期的に必要になりますが、劣化を放置した場合には思わぬ損害を受ける可能性があります。そのため、定期的なメンテナンスは欠かさないようにすることが大切です。
こちらの記事では、トレーラーハウスのメンテナンスについて解説してきました。せっかくトレーラーハウスを導入したからには、できるだけ長く快適な状態で使用したいものですが、そのためには定期的な点検と早めの対応が必要です。それぞれの用途と設置環境に応じた維持計画を立て、実施していくことでトレーラーハウスの寿命を大きく伸ばすことができます。