トレーラーハウスの素材はさまざまなものが使用されており、素材が変わると料金も変わってきます。一般的な構造としては、木造(W造)、鉄骨造(S造)、鉄筋コンクリート造(RC造)といったものがあります。例えば、木造の場合には他の構造と比べると、比較的建築費用を抑えられるケースが多いとされています。ただし、耐久性を高めるためには定期的にメンテナンスを行うほか、防虫対策が必要となります。
断熱材も多彩で、グラスウールやロックウール、セルロースファイバー、ウレタンフォームなどが使用されていますし、外装材は窯業系・樹脂系・木質系・金属系などが用いられています。さらにトレーラーハウスは、プレハブと同様に工場で組み立てられたものをそのまま設置場所まで運ぶという方法が主流となっています。
また、一般住宅との違いもさまざまあります。例えば、基礎構造は一般住宅であれば地中に鉄筋コンクリートなどでしっかりと基礎を作った上で、建物を地面に固定します。それに対し、トレーラーハウスの場合は地面に固定せずにジャッキなどで支える形になります。
トレーラーハウスは、居住部分とそれを支えるシャーシ部分に大別できます。そのうちシャーシ部分には、制御装置・タイヤ・ジャッキ・テールランプ・ウィンカーといったパーツが含まれています。
トレーラーハウスを移動させる場合には、安全に走行するための制御装置が必要ですし、設置場所まで搬送したら、ジャッキを使用してシャーシを支えます。これはタイヤで支えていると、万が一パンクしてしまった場合バランスが突然崩れる可能性があるためです。また、走行中には後続車に停車や曲がることを知らせるためのテールランプやウィンカーも必要となります。
トレーラーハウスを移動させる場合には、多くの場合車でけん引する形になります。この場合には、ヒッチメンバーと呼ばれる接続器具を車の後ろに取り付け、トレーラーと接続してけん引を行います。また、トレーラーハウスが750kg以下の場合には普通免許のみで運べますが、それを超えた場合にはけん引免許が必要となります。
トレーラーハウスで快適に過ごすには、断熱性能が重要なポイントです。代表的な断熱材としては以下のようなものが挙げられます。
さまざまな断熱材があるため、壁や屋根など場所によって使い分けることによって、トレーラーハウスの断熱性能を高められます。また、断熱性を高めるポイントとしては、窓やドアの断熱性を強化する、高性能な断熱材を使用する、隙間を作らないといった点があります。
快適な環境を作るには、気密性もポイントのひとつです。高い断熱性能をもつ建材を使用したとしても、気密性が低いと本来の断熱性能を発揮できなくなってしまうためです。気密性を高めるには、気密シートを使用するなどして隙間を無くしていくことが重要です。
また、トレーラーハウスでは結露対策も大切です。二重窓を採用する、高性能の断熱材を使用するなど結露防止設計を取り入れるほか、換気をしっかりと行うなどの対策が必要になってきます。
トレーラーハウスは、土台となるシャーシにて住宅部分がしっかりと支えられていますし、動かないようにアンカーを設置します。このことによって耐震性や耐風性を高めています。
また、トレーラーハウスは移動・設置を行うという点から、軽量な構造が採用されることが多くなっていますが、軽量であるため地震が発生した際にたってものにかかる力を小さくでき、揺れによるダメージを小さくできます。ただし、軽量すぎる場合には強風時の浮き上がりや横転リスクを高めることから、耐荷重とのバランスを考える必要があるといえます。
トレーラーハウスで過ごす上では、電気が必要になります。この場合、外部電源を使用する方法のほか、ソーラー発電+蓄電池を用いるという方法があります。蓄電池を搭載しておくことによって、太陽光により発電した電気を溜められるため、無駄なく使用が可能ですし、万が一の災害などの際にも利用できます。
そして水回りはポンプ・タンク式またはインフラ直結式の2種類がありますし、排水処理については簡易浄化槽や仮設タンクを活用するという方法があります。
内装を工夫することも、トレーナーハウスを導入する上では重要なポイントといえます。トレーラーハウスはどうしても限られた空間となりますので、その中で家具や収納、設備については快適に過ごせる配置を考える必要があります。そのためにも多機能家具を採用する、可変式レイアウトを採用するといった方法が考えられます。
トレーラーハウスの技術的な仕組みについて紹介してきました。トレーラーハウスは住宅と車両のハイブリッド技術といえるものです。導入にあたっては、その構造や断熱、インフラなどについてしっかりと理解することが重要なポイントであるといえます。